これからの老人ホームは都市部にこそ増やすべき

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日本には数多くの老人ホームが必要です。高齢化社会に突入して久しい日本なのですから、そのことに依存を差し挟む人は殆どいないことでしょう。



しかし現状を考えると、全国的に見て、必要ホーム数を満たしている地域が多いとは言えません。

なぜなら入居を希望しているのに入居できない高齢者が全国各地に多いからです。


それでは、とにかく全国各地に老人ホームを大量に新設しさえすればそれで良いのでしょうか。


確かに数が増えれば少しはマシでしょう。
しかし、真に必要とされるホームが増えない限りは本質的な問題解決にはなりません。


と言うのも、単に建物の数だけ増えても駄目だからです。真に必要とされる老人ホームとは、入居希望の高齢者の為になるホームでなければなりません。

そのためには、建物が美しく機能的であるだけでは話になりません。

また、設備が整っていて職員が十分にいるだけでも不十分です。

そのことは、高齢者が必要とする医療サービスについてよく考えてみれば分かることです。



人間、歳を取れば取るほど誰でも皆、医療サービスの恩恵を受けざるを得なくなるものです。



しかし残念ながら、そんな医療サービスが完備している老人ホームなど少数派です。多くの場合、具合が悪くなったら自分で病院へ行く必要があるのです。

そんな時、公共交通網の脆弱な地方では、病院へ行くためには選択肢が車しかない場合も多くなります。

その点、電車やバスなどを手軽に利用できる都市部のほうが圧倒的に有利です。


それゆえ、これからの時代、老人ホームは地方の田舎よりも都市部にこそ増やすのが効率的です。


そのほうが現実的ではないでしょうか。